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Q.玉川
大学「博物館教育論」を受講している加藤麻莉子と申します。

先日はご多忙中にもかかわらず、ウォールアートプロジェクト、わふフェスについてのご講演、誠にありがとうございました。

今回はワルリ族の衣・食・住について、授業で使う資料としていくつかお聞きしたいことがあり、メールさせて頂きました。

・衣について
ワルリ族の主な衣装や名称、特徴など。
日本でその衣装を着るために入手は可能か。

・食について
ワルリ族が食べている伝統的な料理。
ワルリのカレーの作り方。

・住について
ワルリ族の家は主に何人で、およそ何日でつくられるか。
また、大変お手数ですが、家を作る作業工程の写真などがあれば幾つか送信して頂きたいです。

A.ご質問、ありがとうございます。ウォールアートプロジェクトのおおくにです。

私たちは、2011年から毎年2回〜3回ワルリ族の村を訪れています。
おかずくんに至っては住んでいるレベルなので、
当たり前のこととして衣食住の基本的なことをお伝えし忘れていたかもしれません。
改めて、考える機会をつくってくださってありがとうございます。
今日はまず、「衣」についてお伝えしたいと思います。

トップの写真は、私たちがいつもホームステイさせていただいている
ワルリ画家、ラジェーシュさんの奥さんのランジャナさんです。
撮影はおかずくん。
いつもとてもきれいにしているステキな女性です。
この村にきてまず気づいた特徴は、女性たちが髪を生花で飾っていること。
髪型に合わせて、服に合わせて、花をコーディネートしています。
私たち都会に生きる人間は忘れてしまっているけれど、
花はもっとも身近な装飾品。
庭の花を摘んで飾る。人間の自然な営みなのだな、と。

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ワルリ族の日常着はサリーの一種ですが、
とても活動的なつくりです。
布1枚ないしは2枚をささっと身体に巻き付けます。
肉体労働もなんのそのの彼女たち。
動きによって裾の長さを調整しています。
ちなみに、このような大量の落ち葉運び、
おかずくんが挑戦したら、ずっしり重くて
頭に載せることもはかなわず、
手伝って載せたら、重すぎてふらついてしまったと言います。
写真のランジャナさんは苦もなくやっていたそうです。
ワルリ族の女性は背筋がきっちり養われていて、
背中がもりもり立体的でかっこいいです。

日常着は、スリップと呼ばれるブラウス以外は、
今は化繊のものが多くなっているようです。
お出かけや式典ときはシルクも登場しますが、稀です。

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結婚式で、家の壁にワルリ画を描く女性たち。
やはり動きやすい長さです。
汚れてもいいようにエプロンのようにクロスを巻いています。

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土間を牛ふんでメンテナンスしています。
私たちならパンツスタイルに着替えてと考えますが、
彼女たちはサリー姿で優雅に仕事をこなします。

彼女たちの日常着はサリーの一種というだけで、とくに名称はないようでした。
以前いたビハール州のサリーは、ストールを頭にかぶっていました。
顔を隠すというわけではないけれど、正装はストールをかけるということになっているので、
ふだん、動いているときははずれているのですが、
写真をとるときには必ずみんな頭にかけていました。
地域によって、労働によって、サリーもいろいろなのだな、と思います。

日本で手に入るのかどうか、わかりませんが、
Tシャツと布で同じようなスタイルをすることはできそうですね。